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~ゆっくり達の生涯『加工場脱出編』(前編)~ 前書き 今回のSSは計6話の短編集(そこそこ長いけど^^;)です。 全6話構成となっておりますが、1話ごとに完結しているのでお好きなものから読んでいただいて構いません。 ただ、最終話は1~5話を読んでからの方が内容を理解しやすいかもしれません。 作中には加工場の職員、最終話及びエピローグには原作キャラが登場します。苦手な方はUターンをオススメします。 目次 (前編)-プロローグ- 主な登場ゆっくり 第1話 ~お母さん霊夢の愛~ お母さん霊夢、プチ霊夢 第2話 ~2匹の絆~ ゆっくり霊夢、魔理沙 第3話 ~がんばれゆっくりパチュリー~ ゆっくりパチュリー (中編)第4話 ~3匹のゆっくりアリス~ ゆっくりアリス 第5話 ~仲良し~ ゆっくりちぇん、みょん (後編)最終話 ~光を目指して~ ゆっくり魔理沙、霊夢、アリス、パチュリー、ちぇん、みょん -エピローグ- -プロローグ- ゆっくり加工場、そこは野生のゆっくり達にとってもっともゆっくり出来ない場所。 ここへは毎日様々な理由で捕まったゆっくり達が連れてこられる。 あるゆっくりは人里の畑を荒らし捕まった。 あるゆっくりは民家に進入し図々しくも自分のゆっくりポイントだと言い張り捕まった。 あるゆっくりは・・・・・。 加工場へ連れてこられるゆっくり達は皆絶望に打ちひしがれ号泣している。 「かこうじょうはいやだあ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!」 「おでがいじまずゆるじでえ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!」 「もうじまぜんがらあ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!」 必死に許しを請うがもはや遅い、加工場の中へ今日もゆっくり達が消えていく。 しかし、そんなゆっくり達に一筋の希望の光が差し込んだ。 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!! 時間は正午、突如加工場を地震が襲った。 建物が倒壊するほどの地震ではなく、戸棚から物が少し落ちる程度で損傷は軽微であるように思われた。 しかし、突如加工場内にゆっくりの脱走を知らせるアラームが鳴り響いた。 地震でゆっくり達が監禁されている檻の南京錠が破損してしまったのだ。 さらに檻が設置されている部屋の扉も半開きになっていた。 昼休みを取るために一時的に檻から離れた職員が閉め忘れたのだ。 「「「ゆっくりだっしゅつするよ!!!」」」 今まで窮屈な檻に監禁され絶望していたゆっくり達は皆歓喜の声を上げ我先にと檻の外へ駆け出していった。 こうして偶然と偶然が重なりゆっくり達の脱出劇が始まった。 第1話 ~お母さんれいむの愛~ 「みんな、なきやんでね!ここからにげてもりにかえるよ!」 お母さんれいむは脱出に移るためにまず泣いて震えているプチれいむ達を励ました。 「「「ゆっくりなきやんだよ!」」」 総勢8匹のプチれいむは皆泣き止み笑顔に戻っていた。 「おかあさんのあとについてきてね!そうすればみんなでゆっくりできるもりにもどれるよ!」 ゆっくり一家は急いで檻の出口に向かった。 しかしその判断がゆっくり一家に悲劇をもたらした。 「ぴぎゃあ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!」 1匹のプチれいむが悲鳴を上げた。 お母さんれいむが後ろを振り返ると我先にと逃走を計るゆっくりウェーブにプチれいむが飲まれ押しつぶされていた。 「れいむのあがち゛ゃんがあ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!」 急いで押しつぶされたプチれいむの元へ駆け寄ろうとするが後ろからどんどん押し寄せるゆっくりウェーブに押され近 づくことが出来ない。 「ぴぎゃあ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!おかあしゃあぁぁぁんたち゛ゅ!!!」 またプチれいむが押しつぶされ悲鳴を上げた。 「れいむの、でいぶのかわいいあがち゛ゃんがあ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!」 お母さんれいむは悲鳴を上げるが、今度は潰されたプチれいむに駆け寄ろうとはしなかった。 「みんな!いそいでおかあさんのくちのなかにはいってね!」 目に涙を浮かべながらプチ達を自分の口の中に誘導する。 プチ達も自分の姉妹が周囲のゆっくりに押しつぶされるのを見て我先にとお母さんれいむの口の中に飛び込んだ。 お母さんれいむは潰されたプチれいむはもう助からないと判断し、今生きている6匹を生かす道を選んだのだ。 「ほめんね、ほめんね、おはあさんのせいで・・・。(ごめんね、ごめんね、おかあさんおせいで・・・)」 涙を流し潰された2匹に謝りながらゆっくり一家は檻から脱出した。 檻のある部屋から脱出すると目の前には長い廊下がどこまでも続いていた。 「やめて!おじさん!ゆっくりできないよ!」 「もりにかえりたいよぉぉぉ!」 「もっとゆっくりしたかったよぉぉぉ!」 ゆっくりウェーブの先頭付近から悲鳴が聞こえてくる。 どうやら怖いおじさん達に仲間が次々と捕まっているようだった。 お母さんれいむは必死に怖いおじさん達をかわし前へ突き進んだ。 何も考えずに突進するゆっくり達は次々に捕まっていたが、それが囮となりお母さんれいむは捕まらずに進むことが出 来た。 「もうふこしだよ、もうすほひでゆっふりでひるよ!(もうすこしだよ、もうすこしでゆっくりできるよ!)」 次々と仲間が捕まる中、必死に逃げるお母さんれいむは命からがらある部屋へ逃げ込んだ。 「ゆぅ~っ、ゆぅ~っ、ゆぅ~っ。」 お母さんれいむは息を切らしていた。 逃げ込んだ部屋には怖いおじさんや仲間の気配はしなかった。 「ほほにはほわいおひはんはひなひよ、ゆっふりおはあはんほふひはらへてね! (ここにはこわいおじさんはいないよ、ゆっくりおかあさんのくちからでてね!)」 今この部屋にいるのは自分達だけだとわかるとお母さんれいむは口の中のプチれいむ達を出した。 口から出てきた4匹のプチれいむは皆涙を流し震えていた。 「ゆ?かずがすくないよ、ほかのこはどうしたの?」 母の愛か、ゆっくりは普通3までしか数えられないがお母さんれいむは子供の数を覚えていた。 しかしその母の愛がお母さんれいむを絶望に叩き落すことになった。 「ゆっ・・・いもうとは・・・ちゅぶれちゃったよ・・・。」 1匹のプチれいむが弱々しく口を開いた。 (つぶれた?そんなはずはない。にげるあいだずっとはをくいしばってこどもたちがそとにとびでないようにちゅうい してはしっていたのだから。) 困惑しているお母さんれいむに先ほどとは違うプチれいむが口を開いた。 「・・・おかあしゃんの・・・おくちのなかで・・・。」 それを聞くとお母さんれいむの顔は一気に青ざめた。 (そういえばくちのなかであまいなにかと2つのやわらかいものが・・・。) 恐る恐る口の中からその何かを吐き出した。 お母さんれいむの目の前には2匹のプチれいむのぺちゃんこになった皮とその中身であろう餡子が吐き出された。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!」 お母さんれいむは悲鳴を上げて泣き出した。 「ごめんねえぇぇぇぇぇ!おかあざんをゆるじでえぇぇぇぇぇ!」 「「「ぴぎゃあぁぁぁぁぁ!」」」 お母さんれいむの悲鳴が引き金となりプチれいむ達も今まで押さえ込んでいた恐怖に絶えられなくなり泣き出してしまっ た。 しかし、大声を上げて泣いたのがいけなかった。 「おい、この中から声がするぞ。」 「俺がここで見張ってるからお前が中を見て来い。」 「ちょっとまってろ、捕獲の準備をする。」 とうとうゆっくり一家は怖いおじさん達に居場所がばれてしまった。 「ゆゆ!いそいでおかあさんのくちのなかにはいってね!こんどはぜったいみんなをまもるよ!」 泣いているプチれいむ達もお母さんれいむの緊迫した様子を見てただ事ではないと感じすぐに口の中に飛び込んだ。 4匹が口の中に入ったことを確認するとすぐさま部屋の奥に飛び跳ねていった。 部屋の奥には小さな個室が3つあり、それぞれの個室にはみょんな物体が備え付けられ天井からは紐が垂れ下がって いた。 「「「こわいよぉおかあしゃぁん。」」」 口の中からは怯える子供達の声が聞こえてくる。 「だいじょうぶだよ、おかあさんがついてるからね!こわいおじさんにみつからないようにしずかにしててね!」 子供の数が半分になったのでお母さんれいむは‘はふはふ言葉’ではなくなっていた。 個室以外に周囲には他に身を隠せそうな場所がなかったので一番奥の個室にお母さんれいむは急いで入っていった。 みょんな物体の上に飛び乗ると中心部は空洞になっており、底には少量の水が溜まっていた。 (どうしよう、かくれるポイントがないよ、このままじゃこわいおじさんにつかまっちゃうよ。) 悩んでいるお母さんれいむの頭の上に突如硬い物体が倒れこんできた。 「ゆ゛!」 大して重くなかったので体が少し凹む程度で済んだ。 この瞬間お母さんれいむのゆっくりブレインは衝撃も加わりフル回転しだした。 (ゆ!このたおれてきたものはこのくうどうのふたになるよ!ここにこどもをかくせばいいんだ!) 「みんなこのなかでしずかにしててね!」 4匹のプチ霊夢をみょんな物体の空洞の水のない部分に入れ蓋を閉めた。 「「「ゆ!くらいよ!おかあしゃんたしゅけて!」」」 いきなり暗い場所に閉じ込められたプチ霊夢達は困惑しお母さん霊夢に助けを求めた。 「し!しずかにしてね!あとなにがあってもこえをだしちゃだめだよ!おかあさんからのさいごのおねがいだよ!」 お母さん霊夢は自分が捕まり、子供達だけでも逃がそうと決意していた。 プチ霊夢達はお母さん霊夢の言葉を守り必死に息を潜めていた。 「こんな所まで入り込んでいたのか。」 ついにお母さん霊夢は怖いおじさんに見つかってしまった。 「ゆ!こっちにこないでね!おじさんとはゆっくりできないよ!」 子供達を隠した蓋の上で顔を膨らませて最大限威嚇する。 「ん?さっき聞こえた声の中には子供も混じっていたはずだが・・・。」 「ゆ!?な、なんのこと?れ、れいむにこどもなんていないよ!」 お母さん霊夢なりに必死に嘘をつこうとするがバレバレであった。 「なるほどお前の乗ってる下に隠したんだな、はぁこれじゃ食品として扱えないじゃないか。」 男は慣れた手つきでお母さん霊夢を掴むと背負っている籠へ入れようとした。 しかし、お母さん霊夢は最後の抵抗とばかりに天井から垂れ下がっている紐に食らいついた。 「な!ばか、はなせ!」 次の瞬間! 「「「ぴぎゃあぁぁぁぁぁ!おみじゅこわいよぉぉぉぉぉ!たしゅけてぇぇぇぇぇ!」」」 男は急いで蓋を開けたが時既に遅し、プチ霊夢達は消えていた。 男の手に捕まれながらお母さん霊夢は跡形もなく子供達が消えているのを見て震えだした。 「れいむの、でいぶのあがち゛ゃんどごいっだのおぉぉぉぉぉ!」 「お前が殺したんだよ。」 「なにいってるの?おじさんばかなの?れいむはなにもしでないよ!」 「お前が何をしたのか見せてやるよ。」 男は子供達がいた場所がよく見えるようにお母さん霊夢を抱え、紐を引っ張った。 すると、水が勢いよく流れ出し、くるくると渦を描きながら底に消えていった。 「あ゛っ!あ゛っ!あ゛っ!」 お母さん霊夢は顔を真っ青にしていた。 どうやら自分がしたことを理解したようだ。 「わかったか?お前がこの紐に食いついたせいで水と一緒に子供達が流されたんだ。」 「れ、れいむがあがぢぁんを・・・・。」 「お前の子供は今頃悲鳴を上げて溶けている頃だろうな。」 「いやあ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!」 事実を受け入れられずお母さん霊夢悲鳴を上げて気絶してしまった。 お母さん霊夢が逃げ込んだ場所、そう、それは水洗トイレであった。 こうしてプチ霊夢達は水洗トイレに流され悲鳴を上げながら溶けてその生涯を閉じた。 その後お母さん霊夢は綺麗に洗浄され、成体には珍しく極上天然ゆっくり餡子となりその生涯を閉じた。 ※補足 Q:ゆっくり一家はどうやってトイレに逃げ込んだの? A:トイレの入り口は押し戸だった。 Q:仮に子供達が見つからなかったとしてお母さん霊夢はどうやって子供達を逃がすつもりだったの? A:所詮フル回転してもゆっくりブレインです。そんな先の事まで考えていません。 Q:最後の珍しいってどういう意味? A:一般的に成体になると餡子がパサパサして不味いと言われています。しかしこのお母さん霊夢はとても深い恐怖 と絶望を味わったため、甘みが増してしっとりとした極上天然ゆっくり餡子となったのです。 第2話 ~2匹の絆~ 「まりさ!ここからだっしゅつしていっしょにゆっくりしようね!」 「れいむ!もりにもどったらいっしょにゆっくりしようね!」 ゆっくり霊夢とゆっくり魔理沙は頬ずりをし合い絆を確かめ合う。 この2匹は将来を誓い合った仲だった。 「いくよ!れいむ!」 「ぜったいゆっくりしようね!まりさ!」 2匹はゆっくりプレイスを目指して我先にと逃走を計るゆっくりウェーブに身を投じ檻から脱出した。 「れいむ、だいじょうぶ?まりさのあとについてきてる?」 「だいじょうぶだよ!ちゃんとうしろにいるよ!」 荒れ狂うゆっくりウェーブの中をゆっくり魔理沙は巧みに掻い潜って進み、ゆっくり霊夢はその後ろに必死に追った。 「もうせまいおへやいやあぁぁぁ!」 「おねがい、ゆっくりさせてぇぇぇ!」 「おおこわいこわい、ゆっくりさせないつもりだよ。」 一部変わり者のゆっくりも混じってはいるが周囲の仲間は次々と怖いおじさん達に捕まっていった。 ゆっくり魔理沙は持ち前の本能を駆使して必死に前へ進み、扉が半開きになっている部屋を見つけると飛び込んだ。 「ゆぅ~っ、ゆぅ~っ、ゆぅ~っ、れ、れいむだいじょうぶ?」 「ゆぅ~っ、ゆぅ~っ、ゆぅ~っ、ま、まりさ、だいじょうぶだよ。」 息を切らしながらも2匹はお互いのことを気遣い合っていた。 しばらくすると呼吸は落ち着き、2匹は今自分達が置かれている状況を確認した。 逃げ込んだ部屋は白い壁に覆われ、入ってきた扉とは別の扉があり、大きな台と椅子が数個設置されていた。 もう一つの扉はきちんと閉まっており、ゆっくりの力で開ける事は不可能であった。 怖いおじさんや仲間の気配はなく、シーン静まり返っていた。 「まりさ~どうしよぅ。このままじゃこわいおじさんにつかまっちゃうよぉ。」 「だいじょうぶだよ!まりさがれいむをぜったいまもってあげるよ!」 不安がるゆっくり霊夢をゆっくり魔理沙は励まし、再び頬ずりをし合い絆を確かめ合う。 「ゆ!あまいにおいがむこうからするよ!」 「ほんとだ!おいしそうなにおいだね!」 頬ずりをしている最中だったのに2匹はケロっと態度を変え甘い匂いのする方へ飛び跳ねていった。 部屋の隅には大きな青色の入れ物が置かれていた。 「このなかからあまいにおいがするよ!」 「まりさ、どうやってこのなかのものをとるの?」 「かんたんだよ!」 ゆっくり魔理沙は青色の入れ物に体当たりした。 鈍い音を立てながら青い入れ物は倒れ、中からは大量の餡子があふれ出した。 「うわぁ~おいしそう!さすがまりさだね!」 「えっへん!まりさにかかればこれくらいかんたんだよ!」 2匹は自分達が置かれている状況など忘れ、餡子を貪り始めた。 2匹は気が付いていない。 青い入れ物が倒れた際、大きな音を立ててしまったことを。 「なぁ今この部屋の中から音がしなかったか?」 「確かに音がしたな、どうやらこの部屋にゆっくりが逃げ込んだみたいだな。」 「俺が中を見てくるから、お前はこの部屋からゆっくりが逃げないように入り口で見張っててくれ。」 「了解だ。」 とうとうゆっくり霊夢とゆっくり魔理沙は見つかってしまった。 しかし当の2匹は見つかったことに気が付かないで未だに餡子を貪っていた。 2匹は背後に男が立った時ようやく自分達が置かれている状況に気が付いた。 そして恐る恐る振り向いた。 「ゆゆゆ!?ど!どどどどうしてここにまりさたちがいるってわかったの!?」 「ゆゆゆゆゆ!?」 ゆっくり魔理沙は動揺しながら声を上げた。 一方ゆっくり霊夢はあまりの恐怖からか声が‘ゆ’しか出なかった。 「本当に⑨だな。大きな音を出せば気が付かれるのは当たり前だろ。」 男の指摘を受け2匹は先ほど青い入れ物を倒した際、大きな音を立ててしまったことに今始めて気が付いた。 「さてと、鬼ごっこも終わりだ。ゆっくり捕まってね!」 男はゆっくり魔理沙を捕まえようとしたが、ゆっくり魔理沙は男の手をスルリと躱(かわ)した。 「れいむ!ゆっくりしてないでにげてね!つかまったらにどとゆっくりできないよ!」 ゆっくり魔理沙の声を聞いて正気に戻ったゆっくり霊夢はすぐさま走り出した。 「なかなか生きがいいな、こりゃいい商品になりそうだ。」 男は落ち着いていた。 部屋の出入り口は別の職員が塞いでいるので2匹に逃げられる心配はまずないのだ。 逃げ場のない部屋の中で2匹は必死に飛び跳ねながら身を躱して逃げ続けた。 しかし、じわじわと追い詰められ、とうとう部屋の隅にある台の上に追い詰められてしまった。 「ゆゆゆ!おじさんこっちにこないでぇぇぇ! 」 ゆっくり霊夢は必死に泣き叫んでいた。 一方ゆっくり魔理沙は冷静に周囲を見回していた。 そして床からでは見えなかったものがゆっくり魔理沙の目に飛び込んだ。 壁にゆっくりが1匹ほど入る凹みが口をあけているのを。 「さぁ、もう逃げられないよ。さっさと捕まってね!」 男の手がどんどん近づいてくる。 「まりさぁ、もうだめだよ・・・グスン。いっしょにつかま・・・」 「れいむ!ゆっくりつかまってね!」 ゆっくり霊夢の体に突如衝撃が走った。 そしてゆっくり霊夢の体は怖いおじさんの方へ向かって飛んでいった。 「まりざあ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!なんでえ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!?」 何が起こったのかゆっくり霊夢にはわからなかった。 ゆっくり霊夢の目には口をニヤッとさせたゆっくり魔理沙が壁にある凹み目掛けて飛んだ光景が映っていた。 「しまった!」 男は飛んでくるゆっくり霊夢をキャッチすると急いでゆっくり魔理沙へ手を伸ばした。 「バイバイれいむ♪せまいおへやでゆっくりくらしてね~♪」 男の手が届く前に捨て台詞を残しゆっくり魔理沙は凹みの中へ消えていった。 「まりざのばがあ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!うらぎりものお ぉ ぉ ぉ ぉ ぉ !」 ゆっくり霊夢はゆっくり魔理沙と将来を誓い合った事を悔やみ、裏切り者をひたすら罵倒し続けた。 そして男はつぶやいた。 「・・・もったいないことをした。」 「ゆゆー!」 ゆっくり魔理沙は狭く暗い空間を落下していた。 「ゆ゛!」 なにやら柔らかいものに当たり、何とか体の形状を保ちながら着地した。 「れいむはのろまだね!あんなどんくさいれいむはこわいおじさんとゆっくりしてればいいんだよ♪」 嘗(かつ)て将来を誓い合ったパートナーだと言うのに自分の命を優先し見捨てたのだった。 すぐさま自分が置かれている状況の確認を始めた。 この冷静に状況を判断する能力こそゆっくり魔理沙が野生で生き延び続けられた理由の一つだった。 部屋はお世辞にも綺麗だとは言えなく、壁にはみょんな小さな穴が複数開いており、少しはなれた所に変わった扉が あった。 そして下には・・・・・。 「ゆゆゆゆゆ!?」 ゆっくり魔理沙は怯えていた。 着地した際に当たった柔らかい物、それはゆっくり達の亡骸であった。 ほとんどの亡骸は苦痛で歪んだ顔で、真っ二つにされたり中身を吸い出されたのか皮だけになっていた。 「こ、ここじゃゆっくりできないよ!」 一目散に扉目掛けて走り出した。 「ゆ!はやくここからだしてね!ゆっくりできないよ!」 扉に体当たりをしたり叫んだりするが扉は微動だにしなかった。 そしてどこからともなく声が聞こえてきた。 「只今より焼却を開始します、焼却炉内部に残っている職員は直ちにその場から退去するか緊急停止ボタンを押してく ださい。」 「ゆ!?おねえさん、まりさをここからだして!」 どこから声が聞こえたかはわからないが必死に叫んで助けを求める。 「焼却開始3分前。」 「ゆ!まりさのこえがきこえないの?」 「焼却開始2分前。」 「ゆゆ!はやくここからだしてっていってるでしょ!ぷんぷん!」 「焼却開始1分前。」 「もう!まりさがこんなにたのんでるのに!おねえさんばかなの?」 「焼却を開始します」 壁にあいたみょんな穴から高温の炎と熱風が噴出し、あっという間に部屋中は高温に包まれた。 「いや゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!だずげで!だずげで!れいむ ぅ ぅ ぅ ぅ ぅ !」 ゆっくり魔理沙の体がどんどん炭化していく。 「あづい!あづいよお ぉ ぉ ぉ ぉ ぉ !だれがだずげ・・・・・」 ゆっくり魔理沙は消し炭と化した。 ゆっくり霊夢とゆっくり魔理沙が逃げ込んだ部屋はゆっくりに対して様々な実験をする研究室であり、ゆっくり魔理 沙が飛び込んだ穴は焼却炉に直結するダストシュートだったのだ。 こうしてゆっくり魔理沙は裏切りの代償として消し炭と化し、その生涯を閉じたのであった。 「ん?おまえひょっとして妊娠してるのか?」 男は手に普通のゆっくりとは違う感触を感じ、掴んでいるゆっくり霊夢に問いかけた。 「ゆゆ!?し、しらないよ!れれれ、れいむのおなかのなかにあかちゃんなんていないよ!」 まだ出産タイプで子供を生むほどの大きさではなかったので見ただけでは気が付かなかったが、ゆっくり霊夢の反応 を見て男は確信した、妊娠しているのだと。 つい先ほど裏切られたパートナーとの子供だと言うのに必死に守ろうとするとはなんとも健気なゆっくりである。 その後ゆっくり霊夢ある部屋に入れられめでたく母親となった。 しかし、生まれた子供はすぐに取り上げられ必死に抵抗するがすべて部屋から連れ出された。 ゆっくり霊夢はひたすら子供を作る事を強要され、その生涯をゆっくり生産機として生きることになったのであった。 ※補足 Q:登場するゆっくり魔理沙はかなりずる賢く、身体能力も高いのにどうして捕まったの? A:畑を荒らし夢中で野菜を貪っていたので、接近する人間に気が付かずにあえなく御用となりました。 Q:青い入れ物ってどんなの? A:ポリバケツです。Googleで画像検索すればすぐに出てきます。 Q:焼却施設に直行のダストシュートなんてあるの? A:昔やったPSのゲーム「パラ○イト・イヴ2」でそういうシーンがあったのを思い出して使いました。 Q:まだ出産タイプで子供を生むほどの大きさではなかったとあるけど、じゃあ何で出産タイプで妊娠したの? A:加工場の中という恐怖からくるストレスと、確実に自分の遺伝子を残そうとする種としての本能がそうさせたの ではないでしょうか。 第3話 ~がんばれゆっくりパチュリー~ 「むっきゅー!これはちゃんすよ!」 ゆっくりパチュリーは檻の鍵が壊れたのを確認するとすぐさま脱出に移った。 「これでしんせんなくうきのもりにか・・・むぎゅ!」 ゆっくりパチュリーは背後から迫るゆっくりウェーブに飲み込まれた。 ゆっくりパチュリーはもともと体が弱く、運動能力も低い。 そんなゆっくりパチュリーが荒れ狂うゆっくりウェーブの中で無事にいられるはずもなかった。 ゆっくりウェーブの過ぎ去った後には生クリームが飛び出して潰れたゆっくりパチュリーの亡骸が残っていた。 (むっきゅーーー!みじかい!みじかいわよ!なんでこんなにすこしなのーーー!) 何やら煩いのでTAKE2 「むっきゅー!これはちゃんすよ!」 ゆっくりパチュリーは檻の鍵が壊れたのを確認したがすぐには脱出に移らなかった。 「いまいくとつぶされちゃうのよ、かしこいぱちゅりーはすぐにはだっしゅつしないのよ!」 ゆっくりパチュリーは荒れ狂うゆっくりウェーブが檻から出て行くのを待っていた。 「むきゅ!そろそろいいわね、これでしんせんなくうきのもりにか・・・むきゅ?」 ゆっくりパチュリーは宙に浮いていた、性格には加工場の職員に捕まっていた。 「残念だったね、もう逃げられないよ。檻の中でゆっくりしててね!」 逃げ遅れたゆっくりと一緒にゆっくりパチュリーは再び檻に入れられ鍵をかけられた。 「むっきゅーーー!!!」 その後ゆっくりパチュリーは洋菓子用の天然ゆっくり生クリームに加工されその生涯を閉じたのであった。 中編へ続く このSSに感想を付ける
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求人募集要項 ★ 現在募集中です 派遣会社からの応募がほとんどで、時給も違うので要チェック。コスモは時給1584円、その他は1400円で募集中★ 勤務地 吉原工場 職種 自動車製造に関わる諸作業 雇用主 派遣(人材会社経由) 契約期間 正社員登用 給与 時給1400円~1584円※派遣会社による 月収例 275000円以上※月給183000円+残業46285円+深夜17802円+時差手当28720円 手当詳細 赴任手当3万円支給、食事手当2万円支給★入社祝金5万円支給★満了慰労金6か月15万円支給福利厚生補助6か月3万円相当赴任旅費支給 時間外勤務手当 休日kン無手当 深夜勤務手当 製造未経験 可 応募資格 18歳以上 勤務時間 2交替勤務6:25~15:10/17:05~翌1:50※配属先により異なります 休日 自動車通勤※寮以外 待遇 社会保険完備 制服貸与 定期昇給、有給休暇5日 通勤交通費支給 選考情報※情報求ム 選考日程 持参するもの 書類審査 筆記試験 実技試験 面接交通費 保証人 健康診断 コア年齢 服装 NG項目 ☆トヨタ車体の他製作所へ ☆トヨタ車体の寮情報へ ☆トヨタ車体のQ Aへ ☆トヨタ車体のリンク集へ コメント
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防具工場 に戻る Lv 資材 食糧消費量 所要時間 維持費 兵士の防御力増加 防具強化時間 ランク 木 石 鉄 糧 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
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書式C:国ごとの食糧、燃料、工場の生産計画 国番号 :00 国名 :宰相府藩国 チェック : PC/ACE 消費食料 消費燃料 消費魔力 307 はる(T21) 1 6 308 高原鋼一郎(T21) 1 4 309 高原アララ(T21) 1 1 310 高原雷鋼(T21) 1 3 311 高原翠蓮(T21) 1 1 312 アントニオ(T21) 1 1 313 鷺坂祐介(T21) 1 3 314 神楽坂風住 1 1 315 沢邑勝海(T21) 1 3 316 比野青狸(T21) 1 4 317 比野火焔 1 3 318 ヒルデガルド 1 1 319 大阪万博 1 1 320 やひろ 1 6 321 まんずう(T21) 1 2 322 メー・メーメー(PC)T21 1 2 323 猫野和錆T21 1 12 324 猫野月子(T21) 1 3 325 セントラル越前(T21) 1 4 326 黒埼紘(T21) 1 2 327 オペレーター瀬戸口まつり(T21) 1 2 328 瀬戸口高之(T21) 1 4 329 瀬戸口ののみ(T21) 1 2 330 船橋鷹大(T21) 1 2 331 蒼龍 1 3 332 ポレポレ(T21) 1 3 333 小宇宙 1 8 334 アンズ・ユーキ 1 1 国民・無人機部隊 食糧 燃料 335 事務官部隊A 3 4 336 事務官部隊B 3 4 337 警察チキン 指揮官 1 16 338 大法院警察チキン 指揮官 1 16 339 警察チキン 16 340-342 歩兵チキン*3 48 343 メッセンジャー部隊 5 7 344 フィッシュボーン1 7 11 345 フィッシュボーン2 7 11 346-354 モコヤマ5機編成*9 54 355 モコヤマ6機編成 7 356-360 (医)モコヤマ5機編成×5 0 30 361-370 (医)ドッグバッグ*10 20 40 371-390 (医)救急医*20 20 40 391-400 (医)看護師*10 10 20 401-410 (医)衛生兵*10 10 20 498 事務官Bオブザーバー医師 1 2 499 事務官部隊C 3 4 500 事務官部隊D 3 4 501-1000 機雷500部隊 500 総計 122 920 22 食糧生産地 :宰相府の食料生産地,ID 122300 RD203 燃料採掘地 :宰相府燃料採掘所(T21),ID 115871 RD93 +医師団の燃料生産地,ID 117837 RD173 魔力生産地 :医師団の薬草園,ID 107623 RD59 資源採掘地 :宰相府資源採掘場(T21),ID 125027 RD110 装備生産計画 : 生産計画 必要資源評価13(評価11+10+10+11+3=14) 宰相府第一工廠(評価9)+民間工場+1 最終評価10 STEP1 警察用チキンレッグT21 評価9、11機 (工場10+基礎5-生産9=6評価(RD11)) STEP2 警察用チキンレッグT21 評価9、11機 (工場10+基礎5-生産9=6評価(RD11)) STEP3 警察用チキンレッグT21 評価9、11機 (工場10+基礎5-生産9=6評価(RD11)) STEP4 警察用チキンレッグT21 評価9、11機 (工場10+基礎5-生産9=6評価(RD11)) STEP5 軽歩兵チキンレッグT21 評価9、11機 (工場10+基礎5-生産9=6評価(RD11)) STEP6 軽歩兵チキンレッグT21 評価9、11機 (工場10+基礎5-生産9=6評価(RD11)) 宰相府第二工廠(評価8)+民間工場+2 最終評価10 STEP1 モコヤマ 評価8、17機 (工場10+基礎5-生産8=7評価(RD17)) STEP2 モコヤマ 評価8、17機 (工場10+基礎5-生産8=7評価(RD17)) STEP3 モコヤマ 評価8、17機 (工場10+基礎5-生産8=7評価(RD17)) STEP4 軽歩兵チキンレッグT21 評価9、11機 (工場10+基礎5-生産9=6評価(RD11)) STEP5 軽歩兵チキンレッグT21 評価9、11機 (工場10+基礎5-生産9=6評価(RD11)) STEP6 事務道具 中~高物理 評価5、57個 (工場10+基礎5-生産5=10評価(RD57)) 宰相府第三工廠(評価11) 最終評価11 宇宙工場 STEP1 機動機雷 評価3、194個 (工場11+基礎5-生産3=13評価(RD194)) STEP2 機動機雷 評価3、194個 (工場11+基礎5-生産3=13評価(RD194)) STEP3 機動機雷 評価3、194個 (工場11+基礎5-生産3=13評価(RD194)) STEP4 フィッシュボーン+セル群 評価8、25隻(工場11+基礎5-生産8=8評価(RD25)) STEP5 整備士の道具 評価5、86個 (工場11+基礎5-生産5=11評価(RD86)) STEP6 ライトサイクルガン+アーミーインファントリィオプション 評価7、38個 (工場11+基礎5-生産7=9評価(RD38)) 医師団用工廠(評価9)+民間工場+2 最終評価11 STEP1 一般医用携行装備(ID 11568) 評価5、86個 (工場11+基礎5-生産5=11評価(RD86.5)) STEP2 ドッグバッグ(医療型)評価7、38機 (工場11+基礎5-生産7=9評価(RD38.5)) STEP3 看護師の医療アシスト鞄 (ID 118957) 評価4、129個 (工場11+基礎5-生産4=12評価(RD129.8)) STEP4 衛生兵用ウォードレス「クスシヘビ」(ID 112193)評価8、25着(工場11+基礎5-生産8=8評価(RD25.7)) STEP5 野戦病院組み立てキット(アイテム) (ID 115994) 評価8、25個 (工場11+基礎5-生産8=8評価(RD25.7)) STEP6 中型民間輸送機 モコヤマ (ID 121844) 評価8、25機(工場11+基礎5-生産8=8評価(RD25.7)) 民間工場全委託(評価3) 配達装備(ID:62465 RD5) 評価4 5個(工場3+基礎5-生産4=4評価(RD5.06) 輸入/輸出計画 : ユーザーイベント:資源+3シフト不足,燃料不足RD819
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★ 現在募集中です。企業直応募なのでスズキ部品製造のサイトへGo!! ★ 職種 機械加工 雇用主 直接雇用 契約期間 3ヶ月ごとの契約(但し生産状況による) 正社員登用 あり 給与 日給9600円 〆支払 月収例 月収25万円~30万円以上 日給9600円◎深夜割増 (詳細は面談にて)(時給1,200円)+日額3000円※慰労金支給規定に準ずる日給以外に別途満了慰労金支給 手当詳細 各社保険完備、車・バイク通勤、交通費規定支給、有給休暇、制服貸与 製造未経験 可 応募資格 勤務時間 ①08:10~16:55 ②16:55~01:40 ※交替制 休日 年間120日(年末年始(9日)・夏季(8日)・GW休暇含む(10日)/2014年度) 自動車通勤※寮以外 待遇 若干名募集 選考情報※情報求ム 提出書類 履歴書(写真添付)、職務経歴書 書類審査 筆記試験 実技試験 選考詳細 面接交通費 保証人 健康診断 コア年齢 服装 NG項目 ☆スズキ部品製造の他工場へ ☆スズキ部品製造の寮情報へ ☆スズキ部品製造のQ Aへ ☆スズキ部品製造のリンク集へ コメント
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鍵 画像 名前 耐久 生産ライン長の鍵 5/5 生産ライン長の鍵。 5/5 バフ会議室の鍵。 5/5 生産ラインの鍵 3/3 5号金庫の鍵 5/5
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新世代清掃工場 12KB ※ 宣伝 『ふたば系ゆっくりいじめ 128 れいむとまりさがだーい好き!!』の続き、というか世界観を共有しております /宣伝 D.OあきさんのSS内の地名、設定をお借りしています 「ゆ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!はなずんだぜ!!ま゛りざをはなずんだぜええ゛え゛えぇ゛ぇぇ!!!」 「だずげでね!!いや゛だよ!!ここはゆっぐりでぎないよおお゛おぉぉ゛ぉ!!!」 「ゆっぐり!ゆっぐりいいいぃぃぃ!!れいぶゆっぐりじだいいいい゛ぃぃぃ゛!!!」 「ゆっぐりざぜでえ゛ええ゛ぇぇ゛ぇ!!!」 さて、一つ。 『ゆっくり』というデタラメなモノについての、お話をしよう。 これは、近年になり初めて解明された事実である。 究極的には。 ゆっくりは、『すべての無生物に対して餡子に変換する能力を保持する』。 新世代清掃工場 虹浦市、という都市がある。 日本で初めて、『市』レベルの範囲でゆっくりの被害に悩まされた都市として、未だ人々の記憶に焼き付いている筈だ。 ゆっくりによる景観破壊、騒音公害、児童に対する悪影響、及び野良ゆっくり自体の攻撃性。 都市部における対ゆっくり用マニュアルは、この街の経験を基に作り上げられたといっても過言ではない。 そのお陰、と云うべきかどうかは分からないが、虹浦市の特色はずばり『ゆっくり』となった。 (噂では、この政策により市に対して何らかの特別予算が下りたというが、真相は明らかではない) 実験農場、実験森などといった、ゆっくり用ビオトープを造った虹裏町。 その隣、湯栗町では、日本全国の中で最もゆっくり産業が盛んな事で有名だ。 虹裏町から電車で数本離れた場所にある、ここ、泥輪町も同様である。 ここでは、如何にゆっくりを『資源』として利用するか、その事についての研究、施設建設が行われている。 例えば。 ここ数年でようやく理論の完成を経た―――――ゆっくりによる、ゴミ処理場、とか。 彼女らの一日は、機械の駆動音によって始まると言って良い。 一日中、1年通して碌な光を浴びない彼女らにとって、時間を計るには音を聴くしかないからだ。 ここは、密室である。 光も、音も、空気も、希望も、絶望も―――全てが閉じ込められた場所。 尤も、彼女らはそれを気にかける風も無い。 全ては最初からこうだったのだから。 100×100メートルという途方も無く広い空間に、彼女たちは大体1000匹単位で棲んでいた。 ここは先祖代々からの住処であり、世界そのもの。 今日も彼女たちは、規則正しく一日を過ごすだろう。 部屋の隅で眠りから覚めた彼女たちは、ゆっくりと起き上がる。 ゆっくりと、左を見、右を見、そして、上、天を仰ぎ見る。 彼女たちはそれから暫くは動かない。 じっと、塞がれた天井を見つめ続ける。 この部屋の中、1000匹が全て同様の行動を取っていた。 それはあたかも祈りのような、一種の荘厳さすら漂わせている。 彼女たちの祈りの対象、信仰するものは、ただの天井であった。 何故ならば、それは天の恵みを齎してくれるものだから。 ガシャン、と、天井に穴が開いた。 彼女たちの祈りが届いた―――わけではない。 それは最初から決まっていたこと。 やがて、その穴から無数の塊――『何か』――が降ってきた。 凄まじい轟音を立てて地面に降り積もっていく『何か』。 彼女たちは、そこ目掛けて走り寄って行く。 あれこそ、天の恵み。 願いが届いた証拠。今日を生き抜くための糧。 そう疑わずに、彼女たちは『食事』を開始した。 「はふはふはふがつがつがつがふがふがふ………」 「がつがつがつ、ガッ!?ぎぎ、がっ!……がつがつがつ………」 「がしゅがしゅがしゅ、んぐぐっ!?ん、ぐぐ、~~~~~ッ!?……ん、ごぐん……」 一心不乱に食べ続ける彼女たち。 それこそが生き甲斐であるかのように。 それこそがこの世に生まれた役目であるかのように。 一心不乱に、脇目も振らず、ただひたすらに、貪り喰らう。 『何か』が格別、美味しいと言うわけではない。 いや、むしろ逆だ。 先ず、苦い。辛かったりもする。えぐみもあるだろう。 食べるのにこれほど不適切なものは無い。 食感も酷いものだ。 ふわふわ、モチモチなど縁遠く、ガサガサ、ゴワゴワ……時には歯を立てることすらできないものもあった。 つまり、彼女たちが食べているのは、食物では、無い。 だが、そんなことは瑣末なことだった。 例えどんなものだろうと、口に入れて、強引に飲み込みさえすれば『食べれる』のだ。 故に食べる。それ以外の選択肢は無い。 それに、彼女たちは考えもしなかったが――もし食べねば、この部屋はその『何か』に埋まっていただろう。 見れば、彼女たちの内の一匹が張り裂けそうなほどに膨らんでいる。 誰がどう見ても食べ過ぎだった。 いや、むしろ彼女たち1000匹に比べて、食べるべきものは多すぎる。 これは当然の事といえただろう。 そういう時彼女たちは、重い身体を引きずりながらも部屋の四隅へと這いずって行く。 そこには、小さな穴―――謂わば、汲み取り式便所のようなものがあった。 決まりの内の、1つ。 おといれは、"そこ"ですること。 張り詰めた身体を元に戻すように、凄まじい勢いで『餡子』を排泄する。 終わればまたもとの場所に戻り、再び貪り始めるのだ。 やがて、全てを食べ終える彼女たち。 ゆっくりごちそうさまでした―――と、天井に対して再び祈りを捧げた。 だが、まだ終わりではない。 彼女たちの経験によれば、一日に齎される天の恵みは先ほどのを含め、3回ある。 次が来るのは、8時間後。 だがそれを知る術は、彼女たちには無い。 だから。 彼女たちは次が来るまで眠り出す。 食べ尽くせぬほどの『食べ物』をくれる、天井に感謝しながら。 つまるところ、彼女たちの生活はそのように完結していた。 寝て、起き、食って、出して、また寝る。 これの繰り返し。 彼女たちは終生この行動を繰り返すのだ。 ゆっくりコンポスト。 ゆっくりをゴミ箱として飼い、ゴミを処分させる。 規模の大小を考慮しなければ、それが一番近い答えだろう。 ゆっくりが、あらゆる無生物――それこそ、金属だろうと何だろうと、 餡子に変換する能力がある事は既に冒頭で述べた。 最初は誰もがその説を信じなかった。 ゆっくりがそのようなものを食べる所など見たことがない。 試しにゆっくりに石を食わせたところ、そのまま吐き出した――など、否定の意見が噴出した。 確かに、そうだ。 ゆっくりは石を食べない。食べようともしない。 簡単である。 ゆっくりが『食べ物ではない』と認識しているから、そうなるのだ。 食べ物は、食べれるもの。 それ以外は、食べられない。 たったこれだけの単純な価値観が、ゆっくりの能力を決定的に制限していた。 石を本気で食べようとする者は居ないだろう。 それと同じだ。 それは逆説として、価値観さえ矯正すれば何であろうと食べられる、ということだった。 結果として、その矯正は時間が解決してくれた。 食べれない筈の物を食べるしかない環境に置かれ、適応したもの。 その子孫こそが彼女達と言うわけである。 もう分かっていると思うが、『彼女たち』とは即ち、ゆっくりの事を指している。 同様に、『何か』とは、粗大、焼却、不燃、その他諸々――― 一言で言えば、ゴミ、だ。 それらを破砕機にかけ、食べられる程度の大きさに砕いたものであった。 此処は、ゆっくりによるゴミ処理場、その栄えある第一号として建設された施設。 ゆっくりはここに住み、毎日ゴミを喰らって、生き延びている。 無論、ゴミを食物として扱っているのだから、その汚れは凄まじいものとなる。 おまけに身体を洗えるような場所、存在――つまりは水――の存在すら、ゆっくり達は知らなかった。 舌で舐め取り、身体を清潔に保つと言う行動自体も忘れていた。 ただ汚れるままに任せるしかない。 だが、彼女たちはそんなことに頓着しなかった。 顔面、つまり身体全体が油の黒ずみに染まり、所々に埃が付着している。 普通のゆっくりならば命よりも大切にする飾りが、汚れようと破れようとお構いなし。 しかし此処のゆっくりたちは争わない。敵を作らない。 ゆっくりの飾りは何かしらの役割を持っていると言う説があったが、 少なくともこのような環境に於いては、飾りなどは必要ないようだった。 ゴミに仲良く群がる1000匹の汚饅頭というのは、壮絶な光景と言う他に無い。 過去の清掃工場は、焼却処理の際二酸化炭素を排出する、 また残渣の処理を埋め立てに頼るしかない、などの問題点があった。 それに対し『ゆっくり清掃工場』は少なくとも問題を一つクリアしていると言って良い。 ゆっくりは、可燃ゴミだろうと不燃ゴミだろうと残渣であろうと何であろうと、 火など使わず、まったくエコに『食べる』だけなのだから。 また、『ゆっくり清掃工場』はもう一つのメリットも存在した。 ゴミを変換した物体、餡子の再利用である。 『部屋の四隅に設えられた、汲み取り式便所』とは、全く以って名前の通りであり、 ゆっくり達の排泄物――つまりは餡子、をまた別の場所に溜め込むスペースの事を意味している。 糖分からはエタノールを精製することが出来、またそれは新世代のエネルギーとして注目を集めている。 そしてゆっくり達は排泄物として糖分の固まり、餡子を出す。 それはつまり何を意味するか。 最終処分場行きとなる筈だったゴミが、そっくりそのまま燃料として生まれ変わるのである。 エタノール精製の後に残る絞りカスもゆっくりの餌として『再利用』が可能だ。 ゆっくり自身の食欲も無尽蔵。 過去の清掃工場と比べてゴミの処理能力は劣っていない。 ランニングコストも格安。 廃棄物が限りなく少ないゴミ処理場として、『ゆっくり清掃工場』の名は徐々に世間に染み渡っている。 ちなみに、此処に居るゆっくりは全てれいむ、まりさ種である。 ゆっくりとは生殖能力が旺盛なナマモノだ。 ひとたび増えれば、そのスピードはハツカネズミ以上。 年中発情し、場合によっては一分以内に妊娠、出産を行うのだから、その増殖力は驚嘆に値する。 そのゆっくりの中でも、最も数が多いのが上記の二種だ。 一時期、ゆっくりペットブームが流行ったせいもあり、人々はこぞってゆっくりをペットにしたがった。 当然、飼われれば捨てられるゆっくりも居る。絶対数が増えれば、捨てられる数も増す。 そして、最も数の多い二種。 当然の結果として、町には野良れいむ、野良まりさが氾濫した。 野良となっても盛り、子を産み、増殖する。 ますます二種の数は増えた。 野良ゆっくりと言えば、れいむ、まりさの代名詞となるほどに増えた。 何も考えず、人間が煩わしくなるほどに増え続けた。 景観破壊、騒音公害等の被害を彼女たちは撒き散らした。 町の汚れに塗れ、いつの間にか性根が捻じ曲がり、人を見かければ罵倒の限りを尽くし、 終いには児童を攻撃するという暴挙を仕出かした。 気が付けば、野良ゆっくりの扱いは害獣、いや、害虫のそれと同じになっていた。 家の中に入り込まれたら殺す。見かけたら殺す。とにかく殺す。 立派なみんなの嫌われ者。 「れいむ、まりさ」という名前さえ忘れられ―――『害虫』という名が、彼女たちを表すことすらあった。 余談だが、れいむ、まりさ種以外のゆっくりは、意外なほど良好な態度で人間に受け入れられた。 或いは、二種が汚名を全て被ってくれるような形になった為だろうか。 少なくとも、れいむ、まりさ種のような扱いは受けることが無い。 広く愛玩動物――ありす種も、レイパーという突然変異種を除き――として飼われ、 また、中身が生クリーム、チョコというぱちゅりー種、ちぇん種は家畜として人気でもある。 一部では、人間の仕事を代行できるほどの能力を持つ個体も居るというが、 これは本筋と関係ないために省略する。 しかし、『ゆっくり清掃工場』がこの二種を再び日の当たる世界へと押し上げた。 文字通り、掃いて捨てるほど居る個体数。 他の種と比べて大抵の物を食べれる悪食。 加えて、中身が餡子という再加工のし難さ――それこそ、砂糖を抽出くらいしか出来ない――という点。 使い捨ての実験台、ゴミ処理のフィルターとしては最適であった。 彼女たちの名は「れいむ」であり、「まりさ」だった。 ほんの少し前までは「害虫」と呼ばれ、忌み嫌われていた。 そして、最近。 また彼女たちに、新しい名前ができた。 『ゴミ処理機』だった。 もう、彼女たちはゆっくりではない。 それどころか、一個の生命とすら見られなかった。 最早彼女たちは、部品なのだ。 「はふはふはふはふがふがふがふがふがっがっがっがじがじがじがじがじ………」 「がりがりがりごりごりごりぐぎっ、んぐぐっ、がりがりがりごりごりごり………」 「がしゅがしゅがしゅごぐん、がしゅがしゅがしゅごぐん、がしゅがしゅがしゅ………」 今日も今日とて、『ゴミ処理機』たちはゴミを喰らう。 そこに悲哀は無い。憤怒も無い。 食べれば幸せだから、そうあるべきだから食べ続ける。 毎日毎日、起きて、食べて、排泄して、寝る。 その単純な繰り返し。 だがそれを不満に思った事は無い。 彼女たちは十二分に満たされていた。 天に――正確には天井に――感謝もし、信仰もしている。 今日もお腹一杯食べさせてくれてありがとう。 この特異な環境が生み出した、宗教観。 他の幸せなど知らない。知る由も無い。 もとより彼女たちには、今以上の何ものも求める権利など与えられていないのだから。 奴隷には奴隷の幸福がある。 ただ道具として使われ、何も考えずにいられる幸福が。 事実、彼女たちは満たされていたし――この環境は、平和そのものだった。 遥かな過去、彼女たちの先祖が舐めた辛酸などとは、無関係の場所。 仮に、この場所から外に出れたとしよう。 その先に待っているのは、安寧など無い不安と、危険と、絶望のみのはずだ。 此処より一歩出れば、彼女たちは「害虫」なのだから。 なんの諧謔だろうか。 「ゆっくり」とすら呼ばれなくなった彼女たちが手にした生活、 其処にこそ求め続けた「ゆっくり」が在ったとは。 彼女たちはこれからも、一生、子々孫々まで、人間の為に尽くすだろう。 そして人間も、自らに奉仕するこの矮小な存在を嫌う事は無い筈だ。 なればこそ、彼女たちは幸せであった。 人間と彼女たち、互いに理想の関係が、此処に在った。 おわり * * * * * うむ、乱文ひどい。リハビリしなくては。 基本4種の中ではぶっちぎりでありすが好きだったりします。 金髪碧眼、可愛らしいカチューシャ、素直になりきれないものの思いやりのある性格。 レイパーという例外さえ除けば、相当可愛いと思う。 通常種6種の中ではみょんが好きです。 ありすもいいが、みょんも捨てがたい。 サラサラと流れる銀髪、(比較的)高い身体能力、真面目かつ朴訥な感じが非常に可愛らしい。 え? れいむ?まりさ? ゴミでも食ってれば良いんじゃないかな。 byテンタクルあき 過去作品 ふたば系ゆっくりいじめ 2 散歩した春の日に ふたば系ゆっくりいじめ 3 ちょっと鴉が多い街のお話 ふたば系ゆっくりいじめ 22 伝説の超餡子戦士 ふたば系ゆっくりいじめ 38 とある野良ゆっくり達の話 ふたば系ゆっくりいじめ 46 散歩した5月の日に ふたば系ゆっくりいじめ 48 ゆうかにゃんと色々してみよう! ふたば系ゆっくりいじめ 128 れいむとまりさがだーい好き!! ふたば系ゆっくりいじめ 136 つむりはとってもゆっくりできるんだよ! ふたば系ゆっくりいじめ 324 散歩した秋の夜に 無かったことにしたい ふたば系ゆっくりいじめ 343 湯栗学園にて ~教師・背徳編~ 無かったことにしたい テンタクルあきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ら抜きが気になる -- 2016-10-04 01 53 07 ↓はいはい筆者よりえらいえらい。 全員がお前と同じ考えじゃ無いんだよ、どんだけ自己中心なんだよ… -- 2016-01-31 09 55 50 個人のえこひいきとか書かなくていい。 まあ、この人引退したみたいだし、すっきりした。 -- 2012-11-25 23 40 12 金属だけ食べ物じゃないって教えたら良くね? -- 2011-02-26 22 10 24 そこは思い込み補正で… 虫は噛んで殺すし、草は生きてるとすら考えてないからっていう。 -- 2011-01-13 15 10 16 金属は勿体無いなー 全てが餡子のみになったらこの世界はどうなるのか、とちょっと終末が怖くなったぜ。 ってあれ、無生物限定で餡子にするなら、草や芋虫とか食べられなくね? -- 2010-10-07 19 54 37 核廃棄物も餡子にできるのかw ここまで出来ちゃうと不思議饅頭というより奇跡饅頭だなw -- 2010-09-29 23 54 12 金属をあんこに変換させるのはマズいだろ そのうち資源不足に陥るぞ -- 2010-09-16 01 40 47 個人的な好き嫌い主張はいらないな。 -- 2010-08-22 10 53 48 わかるよー とかいはなありすはかわいいけど でいぶと げすまりさは ゆっくりしぬしかないんだねー -- 2010-07-14 17 31 07
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dip dyeing で使用する Body素材の紹介です。 GLIMMER(グリマー) 7.0oz スーパーヘビーウェイト長袖Tシャツ 素材:綿100% コットンスレッド 単位はcmで加工前の大きさです。) S M L XL 身丈 68 72 76 80 身巾 49 52 55 58 dip dyeing のコンセプト”Re-processing=再加工” で繰り返しの加工によるダメージも充分耐えれる素材です。 かなり肉厚で重量感がたっぷりありますので 秋~冬のインナーはもちろんTシャツアウターとして も着て頂けます。 GLIMMERについて 高い品質が人気のメーカーです。 厳しい縫製管理の基に「洗濯耐久性」「厚地」 「着心地」など優れた品質を維持しながら、 海外大量生産によって驚きの低価格商品を 実現させてます。 通常のTシャツでは厚み0.5oz程度のところグリマーは 0.7ozの厚みがあります。 しっかりした着心地と何度の加工にも耐えるワンランク上いく ボディーです。